響灘火力発電所

燃料について

燃料に石炭が使われる理由

当発電所でも使用している石炭は、数億年前の植物がふ敗して分解する前に地中にうもれ、長い期間地熱や地圧のえいきょうを受けて石炭化したことによりできた物質ですが、その地中にうまった植物は、長い年月を経る過程で泥炭(でいたん)>褐炭(かったん)>亜瀝青炭(あれきせいたん)>瀝青炭(れきせいたん)>無煙炭(むえんたん)へと変化します。

当発電所ではこの中の瀝青炭(れきせいたん)を使用しますが、他と比べて石炭化度の進んだ瀝青炭(れきせいたん)は高品位炭にあたいします。石油は約50年で無くなると心配されていますが、石炭は約100年以上の採くつが可能だと考えられており、価格も安定していますので燃料としての評価も高く、じゅようも安定しています。

バイオマス資源の活用

バイオマス資げん (木質ペレット) を活用する事は、“石炭消費量の低減”・“CO2はい出量の低減”の他に、未利用森林資げんの有効利用に役立ちます。バイオマス資げん (木質ペレット) は大気中のCO2をきゅうしゅうする植物で作られていますので、地球温だん化対さくの1つとして世界各国でも導入が広がっています。元々はすてられていた資げん(未利用のバイオマス)等からエネルギーを作ることにより、資げんの有効利用になっています。

バイオマスを燃やして放出されるCO2は、植物が成長するなかで光合成により大気からきゅうしゅうしたCO2であり、きゅうしゅうしたCO2を再び大気中にもどすだけであるため、大気中のCO2は増えないと考えることができます。

化石資げん由来の石炭などの代わりにバイオマスを燃やすことで地球温だん化を引き起こす温室効果ガスのひとつであるCO2のはい出を減らし、自然かん境に大きくこうけんすることができるのです。

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