響灘火力発電所

当発電所について

当発電所は、バイオマス燃料 (木質ペレット) と石炭を混焼する微粉炭火力発電設備 (木質ペレット混焼) を有しており、発生した電力112MWは新電力を通じて地元企業・団体へ安定供給します。

響灘火力発電所の特徴

石炭とバイオマスの混焼発電

当発電所は、石炭とバイオマスを粉砕し、微粉炭化したものを燃料としている石炭バイオマスの混焼です。“化石燃料の消費削減” と “CO2の削減” に寄与しています。
CO2削減量は石炭専焼のプラントに比較して、最大で年間30%程度のCO2が削減され、年間18,000本程の杉を植樹した事と同等になります。
当発電所は、市が推進する 『北九州市 地域エネルギー拠点化推進事業』 に沿ったものであり、石炭と再生可能エネルギーを組み合わせたバイオマス混焼発電となります。

高度な排気ガス設備

燃焼ガスから出る有害物質に対しては、北九州市公害防止協定を遵守し、脱硝装置で窒素酸化物を90%以上、電気集塵機で煤塵を99%、排煙脱硫装置で硫黄酸化物を99%を除去し、クリーンなガスとして大気放出します。

高効率プラント

従来の100MW級ボイラ設備では、主蒸気温度を538℃とし、再熱器なしとするのが一般的でした。当発電所はプラント効率の更なる向上を目指し、また世の中のニーズである高効率プラントの採用に応えるべく、主蒸気温度を566℃とし再熱器付のボイラ (再熱蒸気温度566℃)を設置しております。

全自動化システム

発電所の操業に関しては全自動化システムを導入しています。中央操作室からCRTオペレーションを通じ、遠隔で監視と操作を行います。設備を問題なく稼動させるために、現場設備の点検・確認・報告は当発電所の運転員が日々行います。プラントの制御は、全自動システムで行うため最小人員での運転が可能となります。

排出物のリサイクル活用率90%以上が目標

当発電所は主燃料に石炭を使うため、石炭灰のほかに環境対策設備から石膏が排出されます。これらの総排出量は年間約35,000トンになりますが、石炭灰はセメントの材料となり、石膏は建材や耐火ボードの原料として有効利用を予定しており、リサイクル活用率は90%以上を目指しています。尚、これらの活用先は響灘工業団地内の企業であり、物流面でも環境に優しい配慮をしております。

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